言葉だけでは信じられない

今週の安倍内閣メールマガジンに、ヤンキース松井秀喜のメッセージが載った。「君はひとりじゃない」と題して、いじめ問題へのメッセージ。主に子供たちへの呼びかけになっている。
内容は、言っちゃ悪いが通り一遍、どこかで見たような文面。これにバリューがあるとすれば「ヤンキースの松井が書いた」という一点か。ワタシは松井秀喜の大ファンだし彼が真摯にこの問題を考えていることはとても嬉しいが、首相官邸にせよ、その依頼を受けた彼にせよ、目線が間違っていると思う。
安倍内閣メールマガジンにこれを書いて、いったいどれほどの数の子供たちがこれを読むのか。そしてこの通り一遍の文章でいったいどれほどの数の子供の心にこのメッセージが届くのか。甚だ疑問だ。
メッセージを発することが無駄だとは言わないが、彼には自分の特技や知名度を生かしてできることが他にあるはずなのだ。そして彼は実際にそれをやっている。首相官邸も、寄稿を依頼するくらいなら彼を招いて子供相手の野球教室でも開けばよいのだ。そして大人たちにこそ訴えるべきだ。

子供を見守っている、という思いは、言葉で語るのではなく行為で示すべきだ

と。言葉は行為には勝てない。効果があるなら夜回り先生の爪の垢でも煎じて飲みなさい。
ワタシはこれからも行為で示し続けていこうと思う。一人でできることには限りがあるし、それこそ松井秀喜がやっていることに比べれば微々たるものでしかないけれど。