どこまでもアジアパー伝

どこまでもアジアパー伝

どこまでもアジアパー伝


夫婦でぜんぜん違うことを書いているようで、でもやはりこれは一人の男の体験したものの重みについて書かれている本なのではないか。
アジアの片隅で一人のカメラマンが体験する破天荒な日々。戦争と貧困と微笑みと生と死。
そしてその重さに耐えられずに酒に溺れ、壊れていく様をなすすべもなく、そして愛憎半ばする視点で描く妻。
観光ガイドとはまた違う、戦場カメラマンの視点から切り取ったアジアの国々の臭いや気配が伝わってくる、そんな本。