独り言

直接言わせるなんて絶対だめだ。「苦汁の決断」とか「他にどうしようもない」とか言って、もう受け入れるしかないと思わせられるのが目に見えている。その後で「まだ何も決まってない」とか言ってもなにも効果を持たない。だってあっちが「他にどうしようもない」っていってるのに、こっちがどうしたって動かせるわけない、と受け取られてしまうだけだ。
いや、最終的にはその通りなのかもしれない。でも、「どうしようもない」と言われて諦めるのと、自分の処遇に納得した上でそれに従うのとでは、全然幸せ度が違うはずだ。最初から受け入れる気満々で交渉したって、絶対に自分が納得できる結果にはならない。事実として「まだ何も決まっていない」のなら、そこからちゃんと交渉を始めないと、最大限の成果は期待できない。
あんな紙切れ一枚で場の雰囲気がもうそっちへ流れそうになっていて、この場は何をする人々の集まりなんだ?何をしなきゃいけないんだ?ということに気づいてもらうのにすごい労力を使った。出だしはほとんど弧軍奮闘だった。当事者さえあきらめムードだった。でも何とかひっくり返しましたよ。やったよママン。ていうかもうぐったり疲労困憊。
紙切れ一枚でこの破壊力なのだから、直接言わせたらもう間違いなくベルリン陥落だ。