時をかける少女

観る前はどんなもんかと思ってたけど、いや、これは面白かった。

時をかける少女 通常版 [DVD]

土曜日に録画しておいたものを観た。どう説明してもネタバレなので書きづらいのだが、むかし原田知世が演じた映画とは筋書きがまったく違う。しかし道具としてはいろいろ似通ったものがある（理科準備室、未来から来た男の子、などなど）。その重なり具合もオジサンには面白かった。
原作をきちんと現代社会に投射して、また恋のドタバタも現代風にして、また主人公のキャラクターに合わせた全体のドタバタをきれいにまとめ上げて最後へ持っていく。
タイムリープで発生したブランチを途中まで戻ってみたり、もう一つ上流まで戻ったり、そこから別のブランチが発生してまた戻って、と、だんだん混乱してくるのだが、その混乱がちゃんと観る方も混乱させる。あの二人をどうやればうまくくっつけられるのか、というところにも、ちゃんと最後にそれなりの回答例が示されている。
結局、何事もうまくいくというようなうまい話はないけれど、それでいいのだ、と若者向けの落としどころも提示される。きっちりオチをつけているところが非常に好感度高い作品でした。世の中そんなに綺麗じゃないけどな。