東野圭吾原作。
あらすじも何も知らず、観たいと言うのでついていったら、思いがけず重いテーマを突きつけられてしまった。
脳死は人の死なのか。
甦る望みのない人に延命措置を施すことは正しいのか。
どこまでが献身的な介護で、どこからが延命措置で、どこからが家族の自己満足なのか。
何を回復と呼ぶのか。
障害や疾病を克服する個別の医療技術があり、それを組み合わせれば脳死以外はどこまでも救えるとして、それは医療と呼べるのか。
どこで死を受け入れるのか。受け入れられるのか。
人は技術を用いて何をやってよくて、何をやってはいけないのか。
このケースにおいてどこまでがセーフでどこからがアウトだったのか、観た人それぞれに意見は分かれると思う。
それほどに重いテーマを扱いきった、いい映画でした。