僕自身の所属した部活とか、子供のスポーツで見てきたキャプテンの決め方って、実は結構いろいろあって、
- 互選(誰がキャプテンになるのがいいか、話し合って決める)
- 立候補して投票
- 責任者(監督とか部の顧問とか、要は大人)が指名
- 先輩が後継者を指名(もうすぐ卒業する学年が、次のキャプテンを決めて、お前がやれと言う)
- 先輩が後継者を選んで、責任者が承認(実際には責任者がよいと思う名前が出てくるまで何度も選び直させる)
などなど。どれがいいとか悪いとかではなく、まあよくもこんなにいろんなやり方があるものだなあと思う。
でも、実は「キャプテンとは何に責任を持つ立場なのか」ということをきちんと定義し、メンバーが共有した状態でキャプテンを決めたことはないような気がする。全ての決定プロセスをつぶさに見たわけではない(というか、ほとんど知らないうちに決まっていたり、結果だけ知らされることが多かった)ので、実はそういう手続きを踏んだ例もあるのかもしれないけど。
キャプテンの役割って、一般的なゆるい定義としては、以下のようなものではないかと思う。
- キャプテンはみんなに指示をして、みんなは基本的にそれに従う。
- 異議があればキャプテンに言う。
- キャプテンはみんなの意見を聞いて、方針を決定する。
- チーム全体を統率して円滑に運営する責任は第一義的にはキャプテンが負うが、キャプテンの指示にみんなが従うことが前提。
- チームとしてのパフォーマンスの結果について、キャプテンのせいにはしない。
…もうお気づきかと思うが、すでに「いやそうじゃなくて…」という部分が、上の定義には混じってきているのではないだろうか。
キャプテンの役割・権限・責任って、実は結構重要なのに、ちゃんと定義してみんなで合意している例はあまりないのではないだろうか。
たぶん、世の中にはキャプテンの役割・権限・責任についてルールを決めて、ちゃんと合意しているチームもあるのだと思う。でも大部分は、そのへんあいまいにしたまま、漠然とキャプテンという役割を誰かに任せているのではないか。
それってそのキャプテンになった人にとって、あるいはチームにとって、幸せな状態なのだろうか。キャプテンになった人が、自分が思っていた以上の責任を負わされたり、チームがキャプテンに期待している役割をキャプテンが実行してくれなかったりするような、不幸な状態になっているチームも、あるのではないだろうか。ちゃんと合意してから、双方納得してキャプテンを選んだほうがよいのではないだろうか。
…というようなことを、
http://ameblo.jp/tsutomu-nishino/entry-11814889753.html
あたりを読んで思った。