六本木で観た。
やりたいこととやってることの不一致に苦しむ少年と、やりたいことから弾き出されて苦しむ女性が実は同じ(以下ネタバレ
若さゆえのストレートな感情に人は傷つきもし、癒されもする。大人だって、表に出さなくなってしまっただけで、奥のほうにはストレートな感情を抱えているのだ。
ストーリーはまあ多少の伏線はありつつも無駄なくエンディングに向けて一直線で、上映時間もすごく短い。46分。
どちらかというとストーリーよりは雨の描写にこれでもかというくらい手間がかかっていて、最初はアニメの雨と思って観ているのだけどいつの間にか100%本物の雨に見えてきて違和感なくて恐ろしい。夕立の場面が秀逸。雨の描写で力尽きて46分なんじゃないかと思うくらい。
雨を描いたアニメとしては世界最高峰ではないかと。そんなもんで最高峰極めてどうするのかとは思うが。
途中で女性の身分が唐突に明かされるのだが、そう言われてみれば途中にたくさんヒントがあったのだった。アレとか、アレとか。
しかし伊藤先生はひどいやつだな。ベランダで電話すんなよ。
最後にどうでもいいけど「だれかのまなざし」の途中で横のカップルがボソボソしゃべってて不愉快だった。映画館でしゃべる必要のないことをしゃべるのはやめましょう。あなたはよくても俺はよくない。