重い話だった。
- 作者: 綿矢りさ
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2007/02/08
- メディア: 単行本
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なんというか、この人の作品は普通の小説とは視点がやや違う。この作品では子タレからアイドルになった女の子の生活を、あくまでも生活という視点から捉えている。
- 仕事のストレス
- 家庭の事情
- 親の期待
- 対人関係
- 友情
- 恋愛
ありがちな人生がアイドルとしてのキャリアに暗い影を伸ばしていく。そして投げ出される、投げやりな結末。この結末の重さをどこへ持っていけばいいのか。
「夢を与える」ことを仕事にする人は、自身が夢を持ってはいけないのか?そんなことはない、「夢を与える」ことに夢を持てばいいのだと思う。しかしそうではない場合には、つまりプライベート=仕事にできない場合には、うまくいかないのかも知れない。やったことないから分からないけど。