Firefox二題

MozillaとLinuxディストリビューション間の協力体制の成立

ディストリビューション側のパッチを速やかにMozillaのソースへ適用していこう、という話。でいいのかな?

主要な変更点としては、Linux固有の開発プロセスを監督するためのグループを新規に立ち上げることが挙げられている。このグループにはMozilla Foundation以外の人間が有志として参加し、Linuxディストリビューションおよびその他の利害関係者側の要請を代表させるとのことだ。こうした代表者は、Linux固有のコード変更、パッチの準備、変更箇所のアップストリーム方向への反映について責任を負うことになる。
これまでは個々のディストリビューションごとに各自のパッチセットを個別に管理していたが、今回の措置により、そうした作業の重複が軽減されるはずである。Aillon氏の言葉を借りるならば、複数のディストリビューションが提携することで「どのディストリビューションがどのようなパッチを準備しているかを特定する必要がなくなり、すべてのLinuxユーザが恩恵を受けられるでしょう。また優れたパッチが1つ作られれば、すべてのLinuxユーザがそれを利用できるようになるはずです」ということになる。

しかし、どういう変更を施したいか、どういう変更内容を採用したいかはディストリビューションによって異なるはずだからなあ。例えばVine Linuxでは「ソフトウェアの更新を確認」する機能は潰してある(独自ビルドからオフィシャルバージョンに変えられて上手く動かないと言われても困るし)のだが、必ずしも全てのディストリビューションでそうするわけではないだろうし、Mozilla Foundationの方向性と食い違うものもあるだろうし。
結局独自パッチは残りつづけて、先日触れた商標問題は解決しない可能性が高いのではないかな。ということは元記事でも言及されている。

Aillon氏が同氏のブログで書いているように、今回の合意はLinuxユーザにとっての“偉大な一歩”である。同氏は、Mozillaとの緊密な協力体制が築けたことで、Debianを悩ませているブラウザの商標問題を緩和する方向に寄与するであろうことを示唆しているが、その一方で具体的な解決の到来が約束されている訳ではない点に注意を喚起している。

例えばdebian式にフリーの定義にこだわるなら、なんか別の名前で独自ビルドを提供して、firefoxはnon-freeでツール名とロゴを置換するパッチみたいな形で提供したらどうですかね。
それでも個人的には、Vine Linuxみたいにパケジ名はfirefoxでも立ち上げるとBon Echo、みたいなのが一番穏当な解決方法じゃないかと思うけど。

Mozilla、Firefoxの次期メジャー・バージョンを初公開

Firefox 3.0は、「Cairo」と呼ばれるグラフィックス・ライブラリもサポートする。これは、レンダリング・エンジン「Gecko」に搭載されるWebページのブラウジング/印刷機能で、Windows PCやMacintoshPDAなどでのWebページの見え方を統一するためのものだ。

Cairoですか。グラフィックエンジンだけ外部供給できるようになったりするのかな?しないな多分。商標権(以下略