恵まれている

この人は恵まれている。厭味でもやっかみでもなんでもなく、恵まれている。
それは例えば、自己が形成される大切な時期に「この人のために何ができるか」考えてくれる人が周りにいたこと。考えることの大切さ、その結果がもたらす豊かな実り、そういう一つの成功した実例として、このような人がいるということが、私たちをとても勇気づけてくれる。
ふりかえって今、私たちの日常において、私たちは本当にユニバーサルデザインとかダイバーシティということについて考えているか。そういうものの大切さを身にしみた実感として次の世代へ残していけるのか。
障害者が自分の日常に(本当は)いるはずで、そのようにみんながお互いを認め合って生きていくために、何が今足りないのか。私たちは考えていかなければならないと思う。