シンドラー製エレベータ

事故が発生して、製造元がコメントを求められたときの対応として、「うちの責任とは思っていない」というのは最悪の対応だと思う。

自ら問題のフェーズを「原因」ではなく「責任」へ変えてしまい、あとは泥沼の責任なすりつけ合いへ発展するのは目に見えている。というか実際にそうなっている。一番最初に行われるべきは関係各者全員一丸となっての原因の究明であるにも関わらず。
警察の調査だけが宙に浮いた格好で、世間の関心は過去の事例、責任はどこにあるのか、そういう方向に向かっている。
今回の事故の原因が明らかでない、従って当然ながら今回の事故と過去の事故の関連が明らかでない、そういう段階で過去の事例を取り上げて多い少ないを言うのはあまり意味がない。
原因が明らかでないのに責任を求めても誰も取りようがない。
そういう簡単な事に、世間は誰も気づかないのか。マスコミは分かっていて煽っているのでそれは放っておくとしても、君たちリテラシなさすぎ。
最初にシンドラー社に求められていたのは、「原因究明には全面的に協力する、事故の教訓を今後の品質改善に活かす努力を惜しまない」という約束なのだ。しかし日本支社長の初動対応が、全てを台無しにしてしまった。