ありがたみ感じさせ戦略

id:reikonさんのエントリ。

この戦略は「なくても困らない」嗜好品だからこそ生きる技ですが、恋愛や家庭生活でもこういうパターンありますよね。たまに彼氏を遠ざけて自分のいない物足りなさを知らしめたり、主婦が実家に帰ったり同窓会に出て、家に自分のいない不便さをアピールしたり。

そうか、「ありがたみ感じさせ戦略」は女性が使いたがる手段なんだ、というのを書きながら認識した次第です。

女性は関係性における貢献度、すなわち「ありがたみ」に対して常に敏感で、男性は鈍感、なのだと思う。男性の貢献が減り、女性側が過負荷を感じるようになると、関係性をニュートラルな状態に維持するためにわざと自分の貢献度を減らす。
そうやって女性は自分の中で「ありがたみ」のバランスを取って、自分にとって心地よい関係性を維持しているのだ。

男性がバランスに対して鈍感かというとそんなことはなくて、男性はバランスが多少傾いて齟齬を来たしてから修正すればよいと思っているのだ。だから、女性は不在によって「ありがたみ」を強調しようとするがそれは実はあまり男性に対しては効果がない。効果がないのに女性は自分で調整して満足して戻ってくる。男性はますます何もしない。悪循環である。
また、男性がもともと割と自分でいろいろやる性格だと逆効果になる。男性が負荷を感じるようになり、女性と男性のバランス感覚に食い違いが生じる。下手すると家に帰ってきたとたんに不機嫌な男性と喧嘩になる。
というわけで、「ありがたみ感じさせ戦略」を男女の関係性において用いるのは逆効果である。
じゃあどうすればいいかというと、これはもう、感謝の心に尽きる。なにかとお互い「ありがとう」を連発し、貢献度の単価を下げてインフレ状態にするのだ。そうすれば多少バランスが崩れたところで大した負荷を感じなくなり、ことあるごとに「ありがとう」と言うことで「ありがたみ」を実感できるのだ。これで家庭円満バンバンザイ。
問題は、「ありがとう」という言葉自体がそのうちインフレを起こしてまた貢献度の価値が上がってしまうことだ。そういうときは二人で旅行にでも出かけて一度さっぱり疲れを落とすがよろし。ほんまかいな。